絵にはグンと伸びる時期があります。

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絵にはグンと伸びる時期があります。

実際の絵のクラスで生徒さんと絵を見ていると、2~3年の間にぐんぐん上手になっているのです。

ですが、継続的にずっと右肩あがりで上手になっているのではなく、見かけ上まったく(スキル向上という意味で)動きが止まっている時期もあります。

だいたい一人で描いていると、その長い停滞期に、よくわからなくなってやめてしまったりすることがあります。

絵は一人で描くものではあるけれど、一人で向き合うものだからこその、自分だけの楽しみはものすごく大きいですが、反対に絵の事がよくわからなくなった時、一人で悩んでいるのはかなりつらいです。

私も今でもそうですので、よくわかります。

同じところをうろうろしている気になって、「どうしたらいいんだ~っ!!」って叫びたくなります。

その停滞期がいつ終わるのかを教えてもらえれば耐えられるのに、このままずっと続いて、自分はやっぱりこの程度だよね・・・とがっかりしてしまったりもします。

なんだか独り相撲的な感じがするのです。

それは、絵を始めたばかりよりも、少したってから感じるかもしれません。

でも、ある時また急にグン!と上手になる時期が来るのです。

今までのは何だったのかと思うくらい、急に目の前が開けたりして。

そんな時期は超楽しいですよね?!!

スポーツだったらガッツポーズをするところなのでしょうけれど、絵なのでひっそりこっそり嬉しさをかみしめることが多いでしょうか。

心の中は両手をあげて「わーい、わーい!!」と飛び跳ねる気持ちなのですが。

そんな時の絵は本当にきらりと光っています。

生徒さん本人が自由にモチーフを選んだ時にもそんな事は起こるし、私がモチーフを用意したデッサンでもそのような事は起こります。

いつ誰がその「キラリ」の時期に突入するかはわかりませんが、やはりコツコツ真摯に絵に向き合っていると突然、あるいは徐々に、そんな「キラリ」の時期が来るように思います。

私は幸福にも、生徒さんのそんな「ブラボー!」と言える絵に幾度も出会っているのです\(^o^)/

「キラリ」の絵の説得力

「キラリ」の絵は相対的な上手下手は関係なく、ものすごく説得力を持ちます。

だからこそ「キラリ」と光るわけなのですが、なんでしょうか、自分の描きたいものと自分のフィーリング(魂みたいなもの)が一致して、そこにまたその時にできる画力というものが一致して、すんなり完成したような「すとん」とした落としどころがあるのです。

そのいろいろな条件が一か所に一致した落としどころが「完成度」となって、未完成の絵にはない「説得力」としか言えないものがその絵の「魅力」を後押しするのです。

そう、未完成の絵にはどうしても持てないのが「説得力」=「完成度」なのです。

ですので、やはり絵は完成を目指すべきであると思います。

大人数のクラスの残念な点

生徒さんがクラスにある程度の人数いてくださるのは本当にありがたいです。

単純に楽しいです(^o^)/

そして、自分だけでなく他の人の絵も見ることができます。

そして、人がどんな風に描いているかを見ることができます。

生徒さん同士のケミストリーも面白いです。

私もいろいろ学ぶことや助けられていることが多いと感じています。

ですが、どうしても仕方のないことなのですがそれぞれの方に合わせての課題が用意できません。

私のクラスは結構自由に描けるとは思うのですが、あまり大人数ですと限界があります。

気になっているのは、時間と課題に制限があるためになかなか「完成」まで行かないことです。

人によって得意だったり、気がのらなかったり、難しすぎたり、色々です。

また、とてもきれいな線を描く方がいて、その線を生かすためにどうやったらよいかな・・・

この方は私の描き方じゃない方がよさそうだけどどうしたらよいかな・・・

などと考えたりします。

究極、絵は自分でつかんでゆくしかないのですが・・・それを言ってしまえば元も子もありません(笑)

人のアドバイスがすごくためになる時もあれば、全然的外れな時もあり。また、とにかく何も言ってほしくない時すらありますよね?

そんな時は「今はいいです」って言ってくださいね。

言わないようにしますので・・・(笑)

絵の素敵なところは

でも、基本的にその絵の素敵な所は言うようにしています。

どうしてなのか、その方の持つ素敵な長所を絵の素敵な所が教えてくれたりするのです。

絵がこの方、こんなに純粋な所があるのか、こんなに面白いところがあるのか、こんなに真面目なのか、実はどんとした大きさがある方なのか、やっぱり個性的だな・・・などなど。

外見とは違った魅力を発見したり、外見通りだったりと、絵とその人の関係もいろいろ見ていくと面白いものがあります。

そんな風に絵を描く面白さは人を理解する面白さにもつながってきますので、絵を描く事にもいろいろな側面があるのですね。

パーソナルな場面でしか言えないこと

これまで書いてきたように、ある程度の人数がいるなかで絵を描く楽しさは格別です。

モチーフ選びをワイワイしたり、同じ時間を過ごす仲間としての空気も良いですね。

ですが、個人的にしか言えないこともあります。

それは、そのクラスでやることの範囲外のことであったり、その方の特性にさらに特化した内容の事だったりします。

また、大勢の前で前提として言っている事とは少し外れたことだったりします。

それをお伝えしたらよいだろうな、と思う事もあります。

でもそれも私が勝手に思っていることであって、全然違うかもしれません。

一度じっくりお話を聞いてみたいと思ったりすることはよくあります。

こんな風にクラスの時の時は常に色々な情報が頭の中を駆け巡っているのです。

そんな個人的なアドバイスを受けてみたいと思われる方いらっしゃいますか?

もし今まで大勢の中にいたけど、実際自分の絵をどうしたらよいかきっかけが欲しいな、と思っている方や、誰にも習わずに一人で描いていらっしゃる方、ずっとやりたかったけどずいぶん時間が経ってしまっている方など、個人的に学んでみたい方、一緒に絵を描いてみたい方はぜひパーソナルレッスンを受けてみてください。

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それではまた皆様の素敵な絵に出会えますように。

私も日々鍛錬してまいります。

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この記事を書いた人

生き生きした絵を描くことは生き生きした人生を過ごすこと!!
自分の絵筆に心をのせて一緒に描いていきましょう♫
自分の表す世界によって癒された先には、全く違う人生があったりもします。
たかが絵、されど絵。こんなに内面の充実をもたらすものはありません。
いつからでも今からでも始められます。自分のタイミングで自由に描いていけばいいのです。
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絵を描く人も描かない人も
こんな豊かなアートのギフトを知って、生活に取り入れてくだされば嬉しい事この上ないです♫

武蔵野美術大学大学院造形研究科日本画コース修了後、
750名に直接絵画指導、オンライン指導。
個展・グループ展、書籍、パッケージデザイン、店舗壁画等。

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